あつぎの肉

シロホルモンとは

豚ホルモン焼きとは、内臓肉(もつ)を焼く料理。狭い意味では、小腸、大腸(しろ)の肉を、広い意味では、それらの他、胃(がつ)、肝臓(レバー)、心臓(ハツ)、腎臓(マメ)、子宮(子袋)などを用います。かつては焼肉専門店や屋台などで供される料理でしたが、近年、味付けされたパック製品が流通し、家庭でも手軽に味わえるようになりました。

厚木市では昭和20年ごろから養豚業が盛んになり、岡田地区に豚肉の処理場が開設され、新鮮な豚肉並びに内臓の流通が豊富かつ容易でありました。そんな背景の中で自然と豚ホルモン焼の店もたくさん出来るようになりました。厚木の豚ホルモンはやわらかい大腸のみを、割かずに管状のまま脂身を適度につけ、きれいに洗い、しかもボイルせずに生の状態で流通します。その日のうちに市内のホルモン焼屋さんに納品され、お客様に提供されます。やわらかな歯応えがあり皮の部分と、内側のぶ厚く脂が付いている部分があり網焼きにするとコロコロになるのが特徴です。

シロホルモンの特徴

①豚ホルモンは地元厚木の食肉センターで処理される生大腸のみを使用します。

②午前中に処理したホルモンを手作業で丁寧に時間をかけて水洗いします。
(この作業をおこたると食感の悪い臭みのあるホルモンになってしまいます。)

③各店自慢の味噌だれに漬け込み網焼きでじっくりコロコロに焼き上げます。

シロコロホルモンB-1グランプリ殿堂入り

2007年の第2回B-1グランプリから出場、2008年 第3回B-1グランプリ久留米大会 - 第1位を受賞し、2010年には富士宮焼きそば等と共に殿堂入りを果たしました。

とん漬とは

「とん漬」とは、選りすぐりの国産豚に、秘伝の「炊いた味噌」を一枚一枚丁寧に塗り重ね、じっくりと漬け込んだものです。

秘伝の味噌を丁寧に塗り重ねることで生まれる伝統の味は、甘すぎず辛すぎずご飯にもぴったりです。

「炊いた味噌」の分量・味等にルールはないため、販売店それぞれの味が楽しめるのも「あつぎのとん漬」の特徴です。

とん漬の歴史

江戸末期、荻野山中藩(現在の厚木市近辺)で人寄せがありました。
しかし、思いのほか集まった客人が多く料理が不足してしまったのです。
何とかならないかと思案した結果、猪の肉に味噌を塗ったものを出すことにしました。
ところが、当時の武士は四ッ足の肉(牛や豚、馬や猪、鹿や兎など四本足の動物)を食べる事を嫌っていました。
そこで、何の肉か分からぬよう味噌を塗ったまま焼き、それを膳に添えたところ意外にも美味いと評判になりました。
これが「とん漬」の始まりと言われています。

とん漬の栄養

ビタミンB1は、糖質の代謝や神経の働きに関係している栄養素のため、
疲労を回復したり、イライラを防いでくれたりする効果があると言われていて 夏バテにもとても有効です。
ビタミンB12も豊富に含んでいて、脳の働きを活発にさせ、疲れた脳を癒してくれます。